「復興にはスピード感が必要」「宮城・山元町の復興の在り方が被災地復興の教訓」能登半島地震で専門家

七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席エコノミスト
「東日本大震災での経験を、能登半島地震の被災地でどのように生かしていくのか、宮城県だと山元町の復興の在り方が能登半島地震の被災地復興に対する教訓になります。山元町は、震災を経て町の機能を中心地に集約するコンパクトシティ化に成功しました」

山元町の復興のあり方が町づくりの教訓になるということでしたが、課題もありました。2011年以降の山元町の転入者数から転出者数を引いた、転入超過数の推移です。
2016年のまちびらきまでの間、転出者の数が転入者の数を上回っていました。

七十七リサーチ&コンサルティング田口庸友首席エコノミスト
「山元町のまちづくりは住民の合意形成などに時間がかかり、新しい町並みが完成したのは震災から5年以上経ってからです。その間に住民が町外に移ってしまって、人が戻って来ませんでした。
能登半島地震の被災地は、コンパクトな街づくりはもちろん、是非スピード感を持って復興に取り組んでもらいたいと思います。そうすれば持続可能な町となります。人口減少社会の復興の鉄則だと思います」

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