真冬の横須賀の海、落ちた犬と飼い主を救った連携プレー 自衛官ら4人に警察から感謝状

感謝状を手に喜ぶ4人=田浦署

 横須賀市の海に落ちた飼い犬を追って海に飛び込んだ男性の救助に貢献したとして、神奈川県警田浦署は19日、市内に住む海上自衛官ら男性4人に感謝状を贈った。小林康之署長は「冬の海で一刻を争う生命の危機だった」と「連係プレー」をたたえた。

 4人は海自に所属する藪田優吾1曹(44)と武原健二2曹(42)、会社員の千葉裕さん(29)、現場近くの市リサイクルプラザ「アイクル」職員の田京達也さん(59)。

 同署と横須賀海上保安部によると、4日午後4時5分ごろ、同市夏島町の岸壁で、横浜市在住の40代の男性会社員が飼い犬のチワワの散歩を終えてリードを外したところ、チワワが海に向かって走り、そのまま転落した。男性も助けようと海に飛び込んだ。

 たまたま居合わせた千葉さんと武原さんが目撃し、アイクルに海保への通報と浮輪の手配を依頼し、田京さんが用意した。犬を抱えながら流される男性に浮輪を投げ入れ、たぐり寄せた。

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