「小さな自由を奪うこと放置すると大きな自由を奪われるのでは…」“安倍総理にヤジで警察が排除”問題に迫る「ヤジと民主主義」上映始まる=静岡市

政権に批判の声を上げたら大勢の警察官に排除されたー。
ギャラクシー賞など数々の賞を受賞した北海道警のヤジ排除問題を追ったドキュメンタリー映画「ヤジと民主主義」が1月19日から静岡県内で上映されています。

「安倍帰れ、やめろ」
「増税反対!」

HBC北海道放送が製作した映画「ヤジと民主主義」は2019年7月、札幌市で選挙の応援演説をしていた当時の安倍晋三総理にヤジを飛ばした市民が警察に排除された問題を4年にわたって追ったドキュメンタリーです。

静岡市葵区の静岡シネ・ギャラリーでは、19日から公開が始まり、どういった法的根拠で、警察は“排除”したのか?そして、いま、日本で何が起きているのか、といった問題に迫る100分間のドキュメンタリー映画に観客が集まりました。

HBC報道部のデスクで、当時“排除”の現場で取材をしていた山崎裕侍監督は、映画に込めた思いをこのように語ります。

<HBC北海道放送報道部デスク 山崎裕侍監督>
「ヤジというのは、一見すると小さな自由を奪ったことかもしれませんが、その小さな自由を奪うことを放置しておくと、権力がますます暴走しまして、大きな自由を奪われることにつながるんじゃないかと。『表現の自由』という堅いテーマに見えますけども、もっと自分の生活とか自分の人生とつながるところを、見つけられる映画になっていると思います」

小さな自由が排除された先には何が待っているのか。「ヤジと民主主義」は2月1日まで静岡シネ・ギャラリーで上映予定です。

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