国の文化審議会「當麻寺練供養」重要無形民俗文化財に指定へ

国の文化審議会が19日開かれ、葛城市にある當麻寺の練供養を重要無形民俗文化財に指定するよう答申しました。

平安時代から伝わるという當麻寺の練供養は、仏門に入った中将姫が一晩で曼荼羅を織り上げたあと、25の菩薩に導かれその身のまま往生したという中将姫伝説を再現しています。全国に伝わる練供養の代表例で最古とされていて、極楽へと導く「迎講」の様子や菩薩の所作などから、練供養の変遷の過程や地域の特色を示している点が重要であるとされました。

當麻寺の葛本雅崇住職は奈良テレビ放送の取材に、「菩薩講の方々の尽力が認められたのは念願で、嬉しい気持ちです。何としてもつないでいき、世界に向けても発信していきたい」と話しました。

© 奈良テレビ放送株式会社