車いすバスケ女子日本代表がパリパラ出場権を懸けて明日で中国と決勝で対戦、男子代表は出場が絶たれる

東京大会銀メダルの男子代表は出場が絶たれる

1月19日、パラリンピック予選としてタイ・バンコクで開催されている車いすバスケのIWBFアジア・オセアニア選手権で男女準決勝が行われ、女子日本代表がオーストラリアに46-33で下して決勝に進出。明日20日、パリ・パラリンピック出場権をかけて中国と決勝で対戦することが決まった。一方、男子は準決勝でイランに48-63で敗戦。パラリンピック出場を逃した。

東京2020大会では男子12チーム、女子10チームで行われたパラリンピックだったが、パリ2024大会ではいずれも8チームに減少。出場枠はヨーロッパ(2枠)、アジア・オセアニア(1枠)、アメリカ大陸(1枠)の各大陸予選で4チームが決まり、残りは世界最終予選(リパチャージ・トーナメント)で決まるシステムになっている。

優勝すれば出場権を手にできるアジア・オセアニア選手権。女子日本代表はプールAを2勝2敗として準決勝に駒を進めると本日、オーストラリアと対戦。北田千尋(4.5点)の活躍もあって29-18でハーフタイムを迎えると第3ピリオドはディフェンスに手こずって5-11とされて5点差まで縮められたものの、第4ピリオドでは逆に日本が好守を披露。相手のフィールドゴールを2本に抑えると北田、柳本あまね(2.5点)、財満いずみ(1点)、網本麻里(4.5点)が追加点を奪ってリードを広げて46-33で快勝した。スタッツを見ると北田が両チームでトップとなる17得点をマーク。また網本は9得点、11リバウンド、10アシストと準トリプルダブルの活躍を見せている。決勝(1月20日日本時間16:30開始予定)で対戦する中国とは今大会で2度対戦。29-50、28-54といずれも敗れているが、何とか勝利してパラリンピック出場権を獲得したいところである。もし敗れた場合は、大阪で開催される世界最終予選で切符を目指すことになる。

一方、東京大会では銀メダルを獲得している男子日本代表はプールAを3位(3勝2敗)で通過すると準々決勝では開催国タイに92-27と実力差を見せつけて勝利。本日のイラン戦に駒を進めた。第1ピリオドを16-23でスタートすると第2ピリオドでは残り9分で9点差まで離されたが、ここから相手に得点を許さず。10-2として26-25と1点リードで後半を迎えた。しかし第3ピリオド、第4ピリオドとなかなかシュートの精度が上がらず。第4ピリオド残り2分40秒で17点差を付けられてしまう。ここから村上直広(4点)、鳥海連志(2.5点)の連続3Pシュート、川原凜(1.5点)のフィールドゴールで意地を見せたが48-63で敗戦。男子のアジア・オセアニア選手権に与えられた世界最終予選への出場枠は1つしかないため、パリ・パラリンピック出場が絶たれた。

■女子準決勝
日本 46(14-10,15-8,5-11,12-4)33 オーストラリア

■男子準決勝
日本 48(16-23,10-2,6-14,16-24)63 イラン

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