輪島朝市の大規模捜索が終了 新たな発見の可能性低く

石川県輪島市の「輪島朝市」付近で捜索する警察官ら=19日午前

 石川県警は19日、能登半島地震直後の火災で大半が焼失した「輪島朝市」で行われていた大規模捜索を終了したと明らかにした。既に全エリアを捜索しており、新たに人骨などが見つかる可能性が低いと判断した。遺族の情報提供などがあれば再開する可能性もあるとしている。

 9日からの大規模捜索では人骨のようなものが見つかっているが、損傷がひどくDNA型鑑定により個人を特定できるかは不明という。

 県警は被災地での震災関連犯罪の認知状況について、18日時点で26件を把握していると明らかにした。内訳は窃盗24件、器物損壊と建造物侵入が各1件。輪島市が10件で一番多く、珠洲市と能登町が6件と続いた。

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