Team TATARA aprilia、新庄雅浩をJSB1000、和田留佳をST1000で継続起用。アプリリアで鈴鹿8耐のSST優勝へ/全日本ロード

 1月18日、全日本ロードレース選手権に参戦しているTeam TATARA apriliaは東京都内で2024年の体制発表会を開催した。

 Team TATARAは、ピアッジオジャパン公式サポートチームとして、2022年はJSB1000クラスをアプリリアRSV4 RF LEで戦ったチームだ。2023年はJSB1000に新庄雅浩と谷本音虹郎、開幕戦はサミュエル・カバリエリを擁した。そしてST1000に和田留佳を起用して、8耐トライアウトでJSB1000にも参戦させた。

 新庄はランキング22位、和田はランキング23位となり、鈴鹿8耐では谷本が獲得した参戦権で出場。新庄、和田、カバリエリの3人で総合19位、NSTクラスでは3位表彰台という成績を残している。

 第5戦もてぎ2&4での事故で谷本を亡くしたが、彼の家族から「チームが前に進むことを願う」と後押しをされ、チーム3年目となる2024年も谷本の遺志を継いで同チームの活動を続けていく。

新庄雅浩、和田留佳(Team TATARA aprilia)

 今回の体制発表会では、JSB1000に新庄、ST1000に和田、そして鈴鹿8耐にも参戦することが明かされた。マシンは両クラスともにアプリリアRSV4 1100 Factoryとなり、新たに宇井陽一氏がECU・テレメトリー担当としてチームに加わる。目標はJSB1000ではトップ10、ST1000ではトップ6、鈴鹿8耐ではSST優勝という。

 レースクイーンはふたりが起用され、継続となる森美咲さんと新たに加入した上野彩さんが決定している。

森美咲さん、上野彩さん(Team TATARA aprilia)

■新庄雅浩
「多くの皆様に支えられてレース人生を歩み、昨年からTeam TATARA apriliaに加わらせていただきましたが、とても温かいチームです。去年も言いましたが“人は宝”だと常々思っています。Team TATARA apriliaも皆様の“宝”になれるようにチームと共に切磋琢磨して戦い、少しは皆様の記憶に残るようなレースをできてきたのかなと思っております」

「去年は怒涛のような一年で、可愛がっている後輩も亡くし、仲間も亡くし、良い成績も残り、人生は本当にいろいろなことがありましたが、このチームにいられてよかったと思っています。そのチームで2024年も走ることができるのが、うれしくて仕方がありません。レースを通じて、家族とも言えるチームで、皆様と同じ気持ちでレースを熱く戦えたら幸せだと思っています。引き続き応援よろしくお願いいたします」

■和田留佳
「去年は全日本、鈴鹿8耐とたくさんの経験をさせていただきました。その中で幼馴染みであり親友である谷本音虹郎の死がショックでした。そのなかでもチームのみんなが支えてくださったおかげで最終戦まで走り切ることができました。今年も全信頼を置くTeam TATARA apriliaで走らせていただけることを感謝し、亡き友の想いを背負い結果で恩返しできるように頑張ります」

森美咲さん、新庄雅浩、和田留佳、上野彩さん(Team TATARA aprilia)
Team TATARA apriliaの体制発表会の様子

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