“船”か“いかだ”のような物体が川を流れてきた 愛知・名古屋の中心地で「ちょっと変わった実証実験」

テレビ愛知

19日、愛知県名古屋市の中心部でちょっと変わった実証実験が行われました。果たしてその実験とは。

実証実験の舞台は、名古屋の中心部を南北に貫く堀川。

石井リポ
「堀川にやってきました。五条橋の辺りと聞いて来ましたが、あれは」

堀川を流れてきたのは船のような、いかだのような物体。一体こちらは。

開発に携わった白坂智之さん
「海床ロボットという、船に見えるが、ロボットです。普通、船は1つか2つの動力だが、4つの動力が違う方向に力をかけることで、前後左右ななめ回転を実現している。このロボットは自分の位置を自分で測位しながら目的地まで自動で進む」

このロボットは、縦横3m四方。8人まで乗ることができ、時速2キロほどです。今回の実証実験では堀川の五条橋からおよそ100メートル下流まで、あらかじめ設定された赤い線の通りに航行できるかタブレットを使って確認します。

石井アナウンサーが乗り込むと。

石井アナウンサー:
「ちょっと浮いている感じがする。ただ安定感は非常にある」
「スクリューが動いている音がはいってくるがほとんど気にならない。音が静か」
「川面から見る名古屋の景色、違った街の雰囲気を楽しめる」

設定した赤い線の航路からロボットの位置がずれています。スクリューが自動調整すると無事に赤い航路に戻りました。

開発に携わった白坂智之さん
「開けている所よりかは、精度が低い」

無事に目的地に到着しました。プロジェクトを主導する竹中工務店は。

竹中工務店まちづくり戦略室 高浜洋平さん:
「私ども建設会社ですので、陸の上に建物を作る会社ですが、水の上に床を作って、人間が水上を楽しむ場所を作ることで、新しい町の楽しみ方を作っていきたい」

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