神奈川・公立高入試ネット出願不具合、発生から10日ぶりに解消 県教委が陳謝「受験生に不安を与えた」

会見で謝罪する県教育委員会の幹部=19日、県庁

 神奈川県教育委員会が2024年度の公立高校入試から導入したインターネット出願システムを巡り、Gメール(@gmail.com)で申請した受験生に志願者登録に必要なメールが届かない不具合が起きた問題で、県教委は19日、発生から10日ぶりに解消したと発表した。

 同日会見した県教委の増田年克指導部長らは「受験生らに不安を与えて申し訳ない」と陳謝した。

 24日から31日までの出願には、システムを通じて受験生の個人情報を登録する必要があり、事前にメールアドレスなどを申請する。4日から受け付けが始まったが、9日に不具合が判明した。

 県教委高校教育課によると、対象の約5万人のうち約4万9千人が登録を申請。うちGメール以外に変更するのが難しい受験生は約600人いたが、別のメール配信サービスに切り替えるなどし、19日午後2時ごろ、不具合は解消された。

 受験生には出願後もメールの受信が必要な機会があるため、県教委はシステムの安定した運用を図るとして、複数のアドレスを申請した約1万3400人にはGメール以外への変更などを促している。これから申請する受験生でアドレス変更が難しい場合、変更不要という。

© 株式会社神奈川新聞社