会派超え100人、一堂に 現美展 20日開幕 茨城・水戸

茨城県美術界を代表する作家の大作が一堂に並ぶ会場=水戸市千波町

茨城県の美術界を代表する作家が集まる「第13回現美展(現代茨城作家美術展)」が20日、同県水戸市千波町の県近代美術館で開幕する。オープニングセレモニーが19日、同館で開かれ、大井川和彦知事や能島征二県美術展覧会長らが出席、初開催から25年目の節目を迎えた同展の開幕を祝った。

セレモニーで大井川知事は「芸術文化は人間が人間であるための支えとなるもの。茨城がより輝けるよう皆で努力していきたい」とあいさつ。能島会長は「作家らは良い作品を目指して競い合い、励まし合って続いてきた。多くの県民に見てもらえれば大変ありがたい」と述べた。

日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書、写真、デザインの7部門計100人が近年の代表作を出品する。県美術展覧会と県の主催。

中央展などに出品された大作が、会派を超えて一堂に集まるのが大きな見どころ。洋画家の町田博文さん(日展理事)や陶芸家の松井康陽さん(茨城工芸会会長)をはじめ、全国で活躍するベテラン勢が集結。新進気鋭の若手も加わり、多彩な表現が楽しめる。

1999年に始まり、隔年で開かれてきた。今回のテーマは「新たなる時代へ-超克と挑戦」。創作活動を通して心を一つにし、困難を超え新しい時代へと進んでいく願いが込められた。

新型コロナウイルスの影響で中止されていた同展の関連イベントも再開する。出品作家による作品解説は、毎日午後2時から実施。高校生によるギャラリーコンサートも行われる。

同展は2月12日まで。月曜休館(同12日は開館、翌13日は休館)。午前9時半から午後5時。入場無料。問い合わせは同事務局(電)029(244)5553。

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