下野市で被災地への給水車派遣の出発式

 能登半島地震により、断水が今も続いている石川県で、飲料水などの供給を行うため給水車を20日から派遣するのを前に、下野市で19日、出発式が行われました。

 日本水道協会の要請を受け石川県に派遣されるのは、下野市の1・6トンの給水車と支援車、そして建設水道部の職員4人です。水道協会の要請により、栃木県内の自治体などから給水車が派遣されるのは、第5陣となり、今回は矢板市と芳賀中部上水道企業団も現地で活動します。

 石川県によりますと、18日の午後2時現在で、輪島市でおよそ1万戸、志賀町でおよそ7千戸など、合わせて5万戸を超える断水が今も続いていて、斉藤哲夫国土交通大臣は、水道の復旧が危機的な問題だとしています。

 19日に下野市役所で行われた出発式では、地震の犠牲者に黙とうをささげた後、坂村哲也市長が派遣職員を激励しました。そして派遣される職員を代表して、水道課の伊沢高志課長補佐が決意を表明しました。

 給水車は20日午前9時に、石川県金沢市に向けて出発、輪島市や志賀町などで活動し、26日に下野市に戻る予定です。

 県内ではこれまでに、宇都宮市や鹿沼市をはじめ12の自治体などが、石川県に給水車を派遣していて、このうち、小山市と栃木市、真岡市が20日まで現地で活動します。

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