過酷な状況続く能登半島地震…ラジオリスナーたちが考える「自分たちができること」は?

フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
1月12日(金)の放送は、「震災被害に対してできること」に関する相談を紹介しました。

※写真はイメージです

<リスナーの相談>
年末年始休暇明け、やっと普段の生活ペースに戻ってきた気がします。そのようななかでも、能登半島の震災によって、普段の生活を取り戻せていない人もいるんだと考えると心が痛みます。

募金などをしてみたものの、直接的にできることは限られていて、自分の無力さを感じています。何かしたいけれど、できることが思いつかない。それが募ってモヤモヤする。そんなとき、みなさんはどうしていますか?(東京都 20代後半 女性 会社員)

この相談を受け、パーソナリティの住吉は「(相談者さんは)すごくお優しいので、心がモヤモヤするのでしょうね」と寄り添います。続けて「募金などできる範囲で、できることをする。お近くの方で被災地と関係があったり、直接被災者の方がいたりしたら、お電話やメールで『いかがですか』と話しかけてさしあげるだけでも、人って元気が出るときがあります」とアドバイスを送ります。

現在も救助活動が続くなか、個人レベルでできることは限られています。住吉は「真摯に自分にできることに取り組むしかないのかなと思います。私の場合はこの番組の放送ですけども、常に能登の方々を思い、情報をお届けしております。そして、被災者のことを思っている相談者さんのことも思って放送しています」と話し、暮らしのなかで感じる喜びに対し、より一層感謝の気持ちを持つことが大切だとコメントしました。

パーソナリティの住吉美紀

――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。

◆自身の心身の健康を大切に
私もまったく同じ気持ちです。地震に心を痛めて、今まで募金してきたなかで最高額を募金しましたが、それでもスッキリしません。自分の無力さを感じます。

そんなとき、改めて自分ができることを思い出します。私は春から地域の公務員として働きます。なぜ公務員を目指したのか。それは東日本大震災で頑張っていた役場の人を見たからです。

また、公務員になれば、地域を守るための防災もできると考えました。安定したお給料で募金をし、頑張っている人を支えることができると考えました。

自分ができることを改めて考え、困っている人がいたら助けることができるように、自分自身が心身ともに健康でいることが最良なのではないかと思います。(北海道 30代前半 女性 専業主婦)

◆防災意識を強化する
被災地への直接支援も大事ですが、今一度ご自身の防災対策に目を向けてみてはいかがでしょうか。自分が同じ状況になったとき、炊き出しなどに頼らず、数日間過ごせる食料があるのか、ライフラインがすべて止まったときに対応できるかを考えてみる。日本に住んでいるなら、明日は我が身です。今後、身近で震災が起きたときに自身の準備が周りの方の資源を減らさない支援になります。(埼玉県 40代前半 女性 パート/アルバイト)

◆復興後の観光を計画する
能登への気持ち、とてもわかります。私も募金だけしかできず、もどかしいです。

今日は、この番組と同じ放送局・TOKYO FMの朝のラジオ番組「ONE MORNING」で、パーソナリティの方(ユージ、吉田明世)が輪島で被災された女性と電話でお話をしていました。家のなかはめちゃくちゃで街は燃えるなど被害は甚大ですが、「私たちは必ず立ち直り、もとの輪島に戻す」「すでにその動きは始まっていて、復興したらみなさんに来てほしい」とおっしゃっていました。

(被災地が観光客を受け入れられるようになった時期に)能登への旅行をたくさん計画されてはいかがでしょうか? 旅行のための積立を始めたり、泊まるホテルや観光地を決めてみたりすると、モヤモヤは解消するかと思います。私もやってみようと考えています。(東京都 50代後半 女性 専業主婦)

<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/

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