多文化共生のまち考える 一関・花泉高でILC特別授業

多文化共生について意見を交わす生徒

 岩手県一関市の花泉高(橋本ゆかり校長、生徒90人)は18日、同校で国際リニアコライダー(ILC)の特別授業を行った。1年生26人が多文化共生の地域づくりなどへの理解を深めた。

 市職員がILC誘致で国際研究拠点が形成され、多様な波及効果が期待されることを説明。オーストラリア出身の市国際化推進員ベルアイミさん(34)は多文化共生社会の意味、外国人として感じる日常生活での困り事を紹介した。

 生徒は多文化共生のまちづくりに何が必要かを話し合い「英語の看板を増やす」「外国人との交流イベントをつくる」「多国籍料理店を増やす」などと発表。実践できる取り組みとして、優しい日本語で話したり、困っている外国人を助けたりすると提案した。

© 株式会社岩手日報社