◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 2日目（19日）◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6608yd(パー72)
連日の「75」で通算6オーバー34位。稲見萌寧にとって米ツアー本格参戦のファーストゲームは、ここまで思うような展開とはなっていない。「すごい悪いって感じじゃないけど、“ちょいズレ”だったり、あと1ydってところで天と地の差くらいのところに飛んだり…」。高い精度を求められる環境であることを改めて感じている。
持ち味であるはずのグリーンを狙っていく場面でもどかしさが募る。「うまく当たらなくて、全然違うところに飛んでいったりもありました」。セカンドを奥にこぼした後半5番はパターで下りが入る長い寄せに成功し、アイアンで大きく右にミスした6番（パー3）もあと少しでチップインというアプローチを披露した。ショートゲームのスキルが光った場面は、ショットの課題と表裏一体。「チャンスにつけられる安定感が必要。耐えることしかできず、“パーかボギーか”というゴルフにしかならなかった」と振り返る。
この2日間、わずかにカップを外れる場面も多いグリーン上では後半から意識を変えたという。ライン読みにおいて、これまでのターゲットを直線的に“最短距離”で狙うイメージから「曲線のイメージに。そっちの方がグリーンに対してのスピード感が合っていた」。ラウンド後も練習グリーンでサポートスタッフとすり合わせ、一定の手応えを得た。
「結果が全てなのはもちろんなんですけど、結果からどう勉強するかもすごく大事だと思っている。初参戦だからこそ分からない部分があったり、どこがどう実力不足なのか、細かくやって修正できたら一番」
現状を冷静に見極め、ルーキーとして謙虚に学んでいくことへのモチベーション。顔を上げて、週末も必死に戦う。（フロリダ州オーランド／亀山泰宏）
