青森県産リンゴ輸出へ インドで試験販促/県が24年度に検討

 2022年3月に解禁となった日本からインドへのリンゴ輸出を巡り、青森県は19日、同国の都市ムンバイで24年度に県産リンゴ輸出促進に向けたテストマーケティングを検討していることを明らかにした。県議会商工労働観光エネルギー常任委員会で、吉俣洋委員(共産)の質問に坪健一国際経済課長が答えた。

 県は昨秋、インドへのリンゴ輸出の有望性を検証するため、輸出に便利な港湾都市ムンバイで市場調査を実施。現地では大半のリンゴが露店で無冷蔵販売されている一方、一部高級スーパー向けには供給網が構築され、富裕層をターゲットとした県産リンゴの販売に意欲を示す卸売業者も確認できたことから、「将来的な輸出先として一定の可能性が認められた」(坪課長)と報告した。

 24年度は、ムンバイで品質保持面の調査や事業者にヒアリングを行うテストマーケティングのほか、首都ニューデリーでの市場調査も検討している。県国際経済課は「県産リンゴの輸出先としての有望性について、さらに深掘りした調査を進めたい」としている。

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