【北陸の天気】21日(日)にかけて雨続く 土砂災害に十分注意 週明け以降は25日(木)にかけて警報級大雪のおそれ

 北陸では20日(土)夜から本降りの雨が降り、21日(日)昼ごろにかけて雨が続く見通し。地震に伴い地盤が緩んでいるため、土砂災害に十分な注意が必要だ。
 なお、週明け22日(月)夜から雪が降り出し、25日(木)にかけて山沿いを中心に警報級の大雪となるおそれがある。風も強く、猛ふぶきになる所もある見通し。朝晩は氷点下の冷え込みとなり、昼間も5℃を下回る所が多くなる予想だ。

冷たい雨続く 少しの雨でも土砂災害のおそれ

 20日(土)の北陸は湿った空気が流れ込んでいる影響で、冷たい雨が降ったりやんだりになっている。雨はこのあと夜から次第に本降りとなり、21日(日)昼ごろまで続く見通しだ。北陸は能登半島地震の揺れに伴って地盤が緩んでいるため、土砂災害に十分な注意が必要となる。
 普段と異なる崖や斜面から水が湧き出していたり、木々が傾いている、腐った土の臭いがするなどは土砂災害の前触れとなるため、少しでもいつもと違うと感じたら安全な場所へ移動したい。山沿いなど雪の多くなっている所では、なだれにも注意が必要だ。

前日より気温上昇も日差しのぬくもり少ない

 21日(日)の最低気温は5℃前後の所が多く、極端な冷え込みにはならない見込みだ。
 ただ、引き続き日差しは少なく昼間にかけての気温変化は小さい予想。最高気温は20日(土)より高く10℃前後の所が多いものの、日差しのぬくもりは感じられない見通し。21日(日)にかけて冷たい風は強めに吹くため、できる範囲で暖かくして過ごしたい。

週明け以降23日(火)~25日(木)は警報級大雪か

 週明け22日(月)昼間は雲が広がりやすいものの、隙間からいくらか日差しも届く見込み。少しほっとできる時間がありそうだが、夜になると次第に冬型の気圧配置が強まり、雪が降り出してきそう。その後、25日(木)ごろにかけて雪が続き、23日(火)から25日(木)は山沿いを中心に警報級の大雪となるおそれがある。風も強く、猛ふぶきになる所もある見通しだ。

 週明けの北陸は25日(木)ごろにかけて大雪や猛ふぶきによる車の立ち往生、スリップ事故や交通機関の大きな乱れなどに気を付けた方がいいだろう。また、屋根からの落雪、除雪作業中の事故などにも気を付けたい。被災地でも雪が積もるおそれがあり、再び家屋の倒壊などに気を付ける必要がある。

 また、23日(火)から25日(木)にかけて、朝晩は氷点下の冷え込みとなり、昼間も5℃を下回る所が多くなりそう。被災地では大変な状況が続くが、避難場所などではできる限りの寒さ対策をして低体温症にかからないように気を付けたい。

(気象予報士・鈴木悠)

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