【訃報】アンソニー・ゴバートが死去。WGPの500cc、SBK、鈴鹿8耐にも参戦

 1月17日、二輪のレーシングライダーとして活躍したアンソニー・ゴバートが亡くなったと彼の母がSNSを通じて伝えた。また、19日にはFIM(国際モーターサイクリズム連盟)も追悼の声明を発表した。48歳だった。

 オーストラリア人のゴバートは『The Go Show』の愛称で親しまれたライダーだ。1994年からスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)に、1997年、1999年、2000年にはWGP(現MotoGP)の500ccで活躍し、2006年までWorldSBKで戦った。

 鈴鹿8耐にも参戦経験があり、1995年に北川圭一とともにTeam LUCKYSTRIKE Kawasakiで13位、1996年にORICO Kawasaki Racing Teamで2位を獲得。芳賀紀行、亀谷長純とともにYAMAHA Racing Teamから参戦した2001年は未完走、2003年はCORONA EXTRA – Ti FORCE ENDURANCEで8位だった。

 現役時代からアルコールや薬物の依存症に苦しみ、レースは出場停止を受けることもあった。

 キャリアの中で、ホンダ、カワサキ、スズキ、ドゥカティ、MuZ-Weber、ビモータ、モデナス、ヤマハと多くのメーカーからレースに出場し、WorldSBKで16回の表彰台を獲得し、8回勝利を収めている。

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