栽培が難しく農家だけが食べていた幻の白菜『とろとろ白菜』名人が復活させた、意外な秘密兵器とは?

俳優の藤原紀香が1月20日放送の『満天☆青空レストラン』に出演。MCの宮川大輔と共に、茨城県結城郡八千代町を訪れ、農家だけが食べていたという幻の白菜『とろとろ白菜』を収穫した。

早速、名人に本日の食材についてヒントをお願いすると、「こんなんです」としゃがみ込みジェスチャーで表現。それを見た宮川は名人をまねながら「これですよね?お鍋にするなら欠かせないものですね?」それを見た藤原もピンときた様子で口をパクパク。2人は同時に「白菜」と答え、見事正解し手をたたいて喜んだ。

名人のジェスチャーを真似する宮川大輔

今回の極上食材は、今脚光を浴びている新ブランド『とろとろ白菜』。最大の魅力はトロットロにとろける極上の甘味。栽培が難しいことから世に出回ることが減り、地元の農家だけがその味を楽しんでいたという幻の白菜。名人は、そのおいしさを多くの人に味わってもらいたいと栽培法を研究し、昨年ついに安定した出荷ができるようになったという。

『とろとろ白菜』の畑

早速、名人の畑に案内された藤原は「うわ~広~い、大きい白菜ばっかり」と歓声をあげ、宮川も「できてますね、すごい」と喜んだ。茨城県は白菜の生産量が全国1位を誇る一大産地。そして八千代町は雪が降りにくく、乾燥してほどよい寒さで、これが質の良い白菜が育つ絶好の環境だという。白菜は200種類以上の品種に分かれており、『とろとろ白菜』は『新理想(しんりそう)』という品種をもとに、60年以上前に開発された品種。当時、日本一おいしい白菜として全国に名をはせたという。

『新理想』は繊維質が少なく、葉が柔らかい究極のとろとろ食感が特徴。柔らかい葉は天候の影響で傷みやすく、そのため生産量が激減。名人は地元の仲間と共に3年間研究を重ね、弱点を克服する秘密兵器を見つけたという。それが「このヒモをつかって白菜を縛っていきます」とヒモを手に名人が言うと、藤原は「縛ることで、どう違うんですか?」と質問。「外の葉っぱをお布団がわりにして中の物の痛みを軽減するように、そんな感じの栽培方法です」と説明されると、藤原は「コートのヒモ」と、コートを身にまとうことを連想した様子。ヒモで縛ることで寒さをやわらげ葉の痛みを防ぎ、さらに内側の葉を守りながら外側の葉には霜のほどよいストレスを与える。そうすることで内部に蓄えられたデンプンが糖に変わり、甘さが格段にアップするという。

ヒモで縛られた『とろとろ白菜』

2人はヒモで縛ってから1か月経過した『とろとろ白菜』を収穫することに。藤原は葉を1枚1枚丁寧に剥きながら「いやぁ~きれいですよ、中」と、ナイフで白菜の根元をきれいにカットすると「うわ~ずっしりしてる。見て、おっきい」と白菜を抱えながら喜んだ。宮川はうまく収穫できず「下手くそ」と自らを嘆いた。

『とろとろ白菜』の断面

名人が収穫したての『とろとろ白菜』を包丁で半分にカットすると、その断面を見た2人は「うわ~すごい。ぎっしりですね」「見て、あの水分、みずみずしい」と大絶賛。名人から「せっかくなので、生で食べていただきたいです」とお願いされた宮川は「スイカみたいに頂きます」と一口ガブリ。「うわ~甘い!」と叫び、続いて藤原も「パリパリの、シャキシャキの、しっとりとろとろ~」と思わず笑みがこぼれた。

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