韓国の大韓航空は20日、新型コロナウイルスの影響で運休していた青森-ソウル(仁川線)線の運航を3年10カ月ぶりに再開した。コロナ感染拡大以降、青森空港を発着する国際定期便の復活は初めて。再開初日は青森県からソウルに向かう出発便よりも韓国からの到着便の搭乗者が多かった。
青森空港に到着した初便の搭乗者数は156人で、全173席に対する搭乗率は90%、同空港からの出発便は95人で55%だった。
再開を記念したセレモニーでは、同社の李碩雨(イ・ソグ)日本地域本部長は「青森は観光資源がたくさんあり、本当に魅力的。素晴らしいところだともっと知られてほしい」と語った。
国際線到着口では県職員や観光関係者が「ようこそ青森県へ」と韓国語で書かれた横断幕を掲げ、県産リンゴを手渡すなどして乗客を温かく歓迎。大韓航空側も出発便の搭乗者に記念品を配布して見送った。韓国・釜山から仁川空港経由で訪れた朴京美(パク・キョンミ)さん(67)は「温泉や懐石料理などおいしい食べ物が楽しみ」とにっこり。
一方、出発便に乗った青森市の大髙早映子さん(29)は「韓国に行くのは久しぶり。定期便が再開するのをずっと待っていた」と笑顔を見せた。
青森-ソウル線は1995年に就航したが、コロナの感染拡大を受け、2020年3月から運休していた。