石川県内で避難所などでの感染症広がり止まらず 連日100人以上

 石川県内で、今月10日から主に避難所内での感染症のまん延が続いている。県の発表によるとここ10日間連続でインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの新規感染が100人以上となっており、隔離などの感染対策も災害のなか難しい状況だ。

今月10日より連続して100人以上感染

 石川県の発表によると、19日に県内で新たに確認されたインフルエンザ、新型コロナウイルス、ノロウイルスなどの新規感染者は111人だった。主に避難所で感染が広がっているという。

 しかし県内各所の避難所の多くははいまだ水道が復旧していない状況で衛生状態に難があり、かつ多くの避難者がいるため隔離のための部屋などが不足している。現状としては多くの避難所で段ボール、あるいはテントで区分けするにとどまることが多い。また病院も被災しているところがあるため、隔離入院できるケースも少ない状況だ。

 県では対策として保健師による避難所巡回、消毒用品の配布などを行っているが、様々なリソースが不足している避難所では感染対策を最優先にすることも厳しい状況で、すぐに事態が改善する見込みは乏しいと言わざるを得ない。今後は安全な場所への2次避難をさらに進め、感染者との「密」を避けられるような環境づくりがさらに求められるだろう。

© 合同会社ソシオタンク