I神戸を苦しめたEL埼玉、途中出場で2ゴール演出のMF祐村ひかる「同点、逆転に持っていければと」

2ゴールに絡んだ祐村ひかる[写真:©超ワールドサッカー]

惜しくも初の決勝進出には届かなかったが、健闘を見せたちふれASエルフェン埼玉。途中出場で攻撃を牽引したMF祐村ひかるが、激闘を振り返った。

2大会連続のベスト4に進んだEL埼玉は20日、第45回皇后杯準決勝でINAC神戸レオネッサとサンガスタジアム by KYOCERAで対戦。2度のビハインドを追い付くも、延長戦の末に2-3で敗れた。

0-1で迎えたハーフタイム明けから、ピッチに立った祐村は、「得点に絡んで、同点、もしくは逆転に持っていければという気持ちで入った」との言葉通り、2ゴールに絡んだ。

「ボールがディフェンスラインの裏を越えてくるとチャンスになる」との狙い通り、52分には裏へ抜けて長いボールを引き出し、吉田莉胡の同点弾をお膳立て。

再び追い掛ける展開となった83分には松久保明梨のクロスに対して右足のダイレクトボレー。「ボールがちょっとマイナスにずれてたんですけど、とりあえず枠に入れと、気持ちで押し込んだ」とファインゴールを振り返った。

今季はリーグ戦の出場6試合が全て途中出場と、ジョーカー役が続く中で、14日に行われた準々決勝の日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦でも、74分の出場から延長戦95分に金平莉紗の決勝点をアシスト。スピードが売りのアタッカーは、自他とともに認める切り札となっている。

「相手も疲れてくる時間帯で自分が投入されるので、走力には自信がありますし、前に放り込んでくれれば(好機につなげる)自信はあります。監督も「祐村を走らせろ」って言ってるので笑。いい形でボールが来て、(チームとして)2得点取れてよかったです」

一方で、スタメン奪取にも当然意欲を燃やす。「個人としてはスタメンに定着できるようにと、チームにもしっかり貢献していけるように頑張りたい」と、3月のリーグ戦再開へ向けても想いを覗かせた。

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