パレスに5発完勝アーセナルが公式戦連敗を「3」でストップ! ガブリエウ2G演出のセットプレーにカウンター3発【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第21節、アーセナルvsクリスタル・パレスが20日にエミレーツ・スタジアムで行われ、ホームのアーセナルが5-0で快勝した。なお、アーセナルのDF冨安健洋は代表招集中のため招集外となった。

ウェストハム、フルアムとのロンドン・ダービーで今シーズン初のリーグ戦連敗を喫して4位転落となったアーセナル。さらに、FAカップではリバプールに敗れて公式戦3連敗。泥沼の状況で小休止に入った。

その調整期間で立て直しを図ったアルテタのチームは、14位のクリスタル・パレスとの三度のダービーで連敗ストップを狙った。直近のリバプール戦からは先発4人を変更。GKをラヤに戻したほか、負傷明けのジンチェンコとガブリエウ・ジェズスが復帰。左ウイングにはトロサールが入った。

立ち上がりからボールを握って押し込むアーセナル、堅守速攻で応戦するパレスという構図の下で試合が進んでいく。アウェイチームが[3-4-2-1]と並びに変化を付けてきたなか、ボールを動かしながら攻め手を窺うホームチームはセットプレーから早い時間帯にゴールをこじ開ける。

11分、ライスの左CKを中央でリチャーズのマークを外したガブリエウが相手を押さえつけながら先に飛んで強烈なヘディングシュートを右隅に叩き込んだ。

幸先よく先制に成功したアーセナルは相手の出方を窺いつつ、引き続きボールを動かしながら主導権を掌握。要所で良い形でポケットを取るなど崩しを試みる。その流れで得た右CKからガブリエウに2度目のチャンスが訪れるが、ここは枠の右に外れる。

前半半ばを過ぎると、守勢を凌いだパレスがマテタの身体を張ったボールキープ、エゼの個人技を軸に押し返していく。33分にはGKラヤのパスをボックス手前でカットしたレルマのミドルシュートが枠の左に向かうが、ここはラヤが好守で自ら尻ぬぐいした。

やや攻撃が停滞するアーセナルだが、再びセットプレーで違いを生む。37分、右CKの場面でキッカーのサカが左足インスウィングのボールを入れると、ファーに飛び込んだガブリエウが再び頭で合わせたシュートがGKヘンダーソンの身体にディフレクトしてゴールネットを揺らした。ヘンダーソンは自身をブロックしたホワイトのファウルをアピールも正当な競り合いとの判定でゴールが認められた。

その後、パレスの反撃を危なげなく凌いだアーセナルは流れの中での攻撃に課題を残したものの、ガブリエウが演出したセットプレーの2ゴールによって上々の形で試合を折り返した。

後半も引き続きボールを握って押し込むアーセナルは序盤から幾つかフィニッシュのシーンを作り出すと、後半も序盤にゴールを奪う。59分、相手セットプレーの流れからクロスをキャッチしたGKラヤが前線で動き出すジェズスへすかさずロングスローを通す。ここから2対2の数的同数のカウンターに持ち込むと、ジェズスから左を並走するトロサールへラストパスが通る。そのままボックスに持ち込んだベルギー代表FWは内側への短い切り返しでDFクラインを外してゴール右隅に右足のシュートを突き刺した。

ラヤ、ジェズス、トロサールの3人で見事に完結させた高速カウンターから決定的な3点目を奪ったアーセナル。ここからは余裕を持ってボールを動かしながら前に出てくるパレスをいなしていく。さらに、殊勲のトロサールやライス、接触プレーで少し左ヒザを気にしていたガブリエウを下げてスミス・ロウやキヴィオルといった控え選手にプレー機会を与える。

その後、後半アディショナルタイムにはいずれも途中出場のエンケティア、ジョルジーニョのお膳立てから左サイドのスペースに抜け出したマルティネッリがトドメの連続ゴールを叩き込む。さらに、1カ月ぶりのクリーンシートで試合を締めくくったアルテタのチームは、公式戦連敗を「3」でストップすると共に2024年初白星を手にした。

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