1月のマーケットは選手の移籍が可能になるだけでなく、夏に契約が満了になる選手が他のクラブと直接交渉できるタイミングでもある。
そうなれば、クラブは選手の売却で移籍金をとることができず、いわゆる「ゼロ円」で退団を許してしまうことに…。
今回は「近年フリーエージェントでの移籍で大成功した5名」をご紹介する。
アンドレア・ピルロ
移籍元:ミラン
移籍先:ユヴェントス
史上最も奇妙なフリーエージェント移籍だといえる。ACミランはなぜかチームの絶対的な司令塔であったアンドレア・ピルロとの契約を更新せず、フリーでの退団を許した。
当然ながら彼には多くのクラブが関心を持ち、ライバルであるユヴェントスが獲得に成功。それから164試合に出場したピルロは、4シーズン連続となるセリエA優勝に導いた。一方でミランはそれから10年以上頂点から離れている。
ロベルト・レヴァンドフスキ
移籍元:ボルシア・ドルトムント
移籍先:バイエルン・ミュンヘン
ボルシア・ドルトムントにとっては、バイエルン・ミュンヘンに選手が引き抜かれることだけでも大きな痛手だ。それがさらにエースのフリーエージェントでの移籍となったら…。
マリオ・ゲッツェをバイエルンに奪われたため、ドルトムントはレヴァンドフスキの放出を拒否。頑固にそれを保ったことから契約満了を迎えることになり、無料でエースをライバルに取られることになってしまった。
エステバン・カンビアッソ
移籍元:レアル・マドリー
移籍先:インテル
若くしてレアル・マドリーでブレイクしたアルゼンチンの司令塔エステバン・カンビアッソ。ただ、その才能にもかかわらずスペインではバックアップの立場になり、スター選手の前に後塵を拝していた。
そこで彼はレアル・マドリーとの契約延長を選択せず、当時世界最高リーグだったイタリアのインテルへと移籍。そしてセリエA優勝5回、カップ戦優勝4回など様々なタイトルに貢献し、ワールドクラスのボランチに成長した。
ポール・ポグバ
移籍元:マンチェスター・ユナイテッド
移籍先:ユヴェントス
マンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育ち、最高クラスのタレントだと評価されていたポグバ。2012年に19歳で契約更新を拒否し、ユヴェントスへと移籍することを決めた。
それからイタリアですぐにワールドクラスの選手になったポグバは、リーグ優勝を4回経験するなど評価を高めた。そして当時の世界最高額である8900万ポンドでマンチェスター・ユナイテッドに舞い戻ったのだが…。
ジェームズ・ミルナー
移籍元:マンチェスター・シティ
移籍先:リヴァプール
ジェームズ・ミルナーがマンチェスター・シティを2015年に退団したとき、リヴァプールでこれほどまでに影響力を発揮することになるとは想像できなかった。
あらゆるポジションで一貫性を持ったプレーをし、ユルゲン・クロップ監督が求める役割をなんでもこなした。さらにチームメイトには勝者のメンタリティを植え付け、試合前のミーティングでも重要な存在になっていたとのこと。