ドルトムントがケルンに4発快勝! マレンのドッペルパックに新加入サンチョ&マートセンが決定的な仕事【ブンデスリーガ】

[写真:Getty Images]

ブンデスリーガ第18節、ケルンvsドルトムントが20日にライン・エネルギー・シュタディオンで行われ、アウェイのドルトムントが0-4で勝利した。

前半戦最終戦であり新年初戦となった前節のダルムシュタット戦を3-0の快勝で飾り、リーグ5戦ぶりの白星を収めた5位のドルトムント。久々の連勝を目指したこの一戦では17位のケルンのホームに乗り込んだ。前節からは先発1人を変更し、バイノー=ギテンスに代わってサンチョが復帰後初スタメンとなった。

氷点下の厳しいコンディションのなかでスタートした試合。スリッピーなピッチへの適応を含めて互いに探り探りのプレーとなる。それでも、地力で勝るアウェイチームは開始4分にブラントのミドルシュートで最初のチャンスを作ると、その勢いのまま先制点を奪い切る。

12分、右CKの場面でキッカーのブラントがサインプレーの形からボックス中央へグラウンダーのパスを入れると、うまくマークを外したマレンが右足ダイレクトで蹴り込んだグラウンダーシュートがゴール前の密集を抜けて左隅に決まった。

このゴール直後に一部サポーターの抗議活動でコイン型のチョコがピッチに投げ込まれるハプニングに見舞われたが、試合は数分後に無事再開。ただ、先制の良い流れに水をさされる形となったドルトムントは、ここから畳みかける展開とはならず。セットプレーやカウンターを起点にフュルクルクらに際どいシーンがあったものの、なかなか決定機まで持ち込めず。

前半半ばから終盤にかけてはボールの主導権に加え、球際の勝負で上回るケルンが押し気味に進めていく。ティールマンへの長いボールを起点に再三サイドの深い位置を取ってクロスを送り込むが、最後のところでボックス内にかける人数、精度を欠く。さらに、セットプレーからシュートシーンを作り出したが、要所を締めるアウェイチームにことごとく撥ね返された。

迎えた後半、1点リードのドルトムントは何らかのアクシデントか、ジューレを下げて18歳DFブランクをトップチームデビューさせる。

すると、この交代直後にはそのブランクがティールマンに振り切られてゴール前に抜け出されるが、ここはGKコベルの好守で事なきを得た。さらに、51分にはマイナにボックス手前左から鋭い右足のシュートを枠の右隅へ飛ばされるが、今度は右ポストに救われた。

前半終盤の悪い流れを払しょくできずに守勢が続くドルトムントだが、復帰後初スタメンの10番が決定的な仕事を果たす。56分、ボックス左で仕掛けたサンチョがDFカルステンセンをかわすと、右手で引き倒される形となったPK獲得。これをキッカーのフュルクルクが冷静に右隅へ流し込み、58分の追加点とした。

畳みかけるドルトムントは直後にサンチョに続いてもう一人の新戦力が決定的な仕事を果たす。61分、自陣左サイドでカルステンセンからボールを奪ったマートソンがそのまま縦に運んで、DF2枚の間を通す絶妙な左足のクロス性のラストパスを供給。完全に背後へ抜け出したマレンがGKとの一対一を難なく制し、ドッペルパックを達成した。

この連続ゴールで勝利に大きく近づいたテルジッチ監督はサンチョ、ブラントを下げてバイノー=ギテンス、ロイスを同時投入。さらに、カードをもらっていたエズジャン、フュルクルクを下げてムココ、レイナの投入で試合を締めにかかる。

後半終盤にかけては一矢報いたいケルンが攻勢を強めるが、ここまでリーグ最少11得点と決定力不足のチームは最後の精度を欠く。一方、リスクを負わずにクリーンシートを意識するドルトムントはゲームコントロールしながら時計を進めていく。

その後、後半アディショナルタイムの92分にはマレン、レイナ、バイノー=ギテンスと繋いでボックス左からバイノー=ギテンスが折り返した高速クロスをムココが仕留め、ドルトムントが鮮やかなカウンターからトドメの4点目まで奪取。

そして、攻守に課題を残しながらも格下相手に大勝のドルトムントが後半戦初戦を白星で飾る連勝となった。

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