「支援物資の提供」「災害ボランティアの希望」は事前確認を…「令和6年能登半島地震」私たちができることは?

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。今回の放送では、1月1日(月・祝)に発生した「令和6年能登半島地震」について取り上げました。

※写真はイメージです

1月1日(月・祝)、石川県志賀町(しかまち)で震度7、七尾市、輪島市、珠洲市では震度6強を観測。倒壊したビルや家屋に生き埋めになった人の救助作業が難航し、警察や消防による捜索が続いています。避難者の数も石川県全体で3万3,000人を超えている状況です(1月5日(金)時点)。

被災した地域では、水や食料、簡易トイレなど、さまざまな物資が不足しています。例えば、輪島市の避難者は1万人を超えていますが、人数に対して本来であれば、毎日3万食、水(500ml)5万本が必要ですが、食料は3,000食、水(500ml)は5,000本程度しか届いておらず、なかなか支援の手が届いていない状況です。

こうしたなか、何かできないかと思っている方も多いかと思いますが、石川県は「現地への直接の搬入は、交通渋滞等により救命活動等の妨げとなる場合がありますので、くれぐれもご遠慮ください」としています。

石川県健康福祉部によると、個人からの支援物資については、少ない量のものを仕分けして現地に送る必要があるため、作業効率や人道確保の観点から、受け入れが困難な状況になっているようです。そして、現地に直接届けるのも救命活動の妨げになるために控えてほしいとのことです。

一方、企業からのまとまった量の支援物資については、県の厚生政策課で受け付けていますが、支援を考えている企業は、必要な物資の確認や調整のため、事前に県の担当課に連絡してほしいとのことです。

また、多くの地域で災害ボランティアの受け入れ態勢が整っていない状況にあります。現地や自治体に直接問い合わせることは、災害復旧の妨げとなってしまうことがありますので、ボランティア活動を考えている方は、県の特設サイトを随時チェックして、状況を確認しましょう。

受け付けが開始するまでに準備しておくことも大切です。政府広報オンラインでは「被災地を応援したい方へ 災害ボランティア活動の始め方」と題し、事前に心得ておきたい情報が掲載されています。

帽子やヘルメット、軍手やゴム手袋、長袖・長ズボンといった持ち物リストを紹介しているほか、食事や宿泊先、往復の交通手段を確保するなど、事前に必要な備えをして被災地に入ることなどが分かりやすく掲載されています。また、ボランティア活動保険に加入することも大切です。

最後に、災害義援金についてです。石川県は日本赤十字社石川県支部と石川県共同募金会と連携して、1月4日(木)から義援金を受け付けています。詳しくはWebサイトをご確認ください。

また、ふるさと納税の仕組みを利用した寄付や募金もおこなわれています。ふるさと納税のポータルサイトを運営する「さとふる」では、石川など16自治体向けの寄付を募っています。返礼品を希望しない寄付で、さとふるが寄付決済手数料を負担し、申し込み金額の全額が自治体に届けられます。1,000円から1円単位で指定した金額を寄付できるということです。

<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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