ユナイテッドが宿敵シティから幹部引き抜き…CFGフットボール部門のCOOが新CEOに就任

[写真:Getty Images]

マンチェスター・ユナイテッドが、宿敵マンチェスター・シティの幹部を引き抜いた。イギリス『The Athletic』が報じている。

先日にサー・ジム・ラトクリフ氏が率いる『INEOS』による、株式25%の取得合意が決定したユナイテッド。これにより、フットボール部門は『INEOS』に主導権が与えられる形となり、着々と改革が進みつつある。

そういったなか、『INEOS』はシティ・フットボール・グループ(CFG)でフットボール部門の最高執行責任者(COO)を務めるオマル・ベラダ氏の引き抜きに成功した。

スペイン出身のベラダ氏はクラブ運営、スポンサーシップ、メディア権のスペシャリストで、これまでバルセロナやシティで各部門の責任者を歴任。シティではCOOも務めており、フットボールディレクターのチキ・ベギリスタイン氏や、ジョゼップ・グアルディオラ監督らと密に連携を取っていた。

そのベラダ氏についてシティは、『The Athletic』の取材に対して移籍先についての言及は避けたものの、辞任したことを認めている。

「マンチェスター・シティは、オマル・ベラダがシティ・フットボール・グループの最高フットボール運営責任者の職を辞任したことを確認します」

「クラブは新たな挑戦を模索するという彼の決断を理解しており、彼は私たちの感謝とベストウィッシュの祈りと共にクラブを去りました」

また、ユナイテッドは『The Athletic』の第一報を受けてか、20日に声明を発表し、ベラダがクラブの新たな最高経営責任者(CEO)に就任することを明かした。

なお、今回の引き抜きは『INEOS』主導で行われたものであり、最終的にグレイザーファミリーがその決定を支持したという。そして、新天地ではフットボール部門とビジネス部門の両方の運営において経営陣のリーダーシップを引き継ぐことになる。

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