ナスカ地上絵がロープウエーから見下ろせる? 実物大を姫路・夢前のレンゲ畑に 4月完成目指しCF

プロジェクトを説明する夢前ゆめ街道づくり実行委の服部佑亮さん=姫路市役所

 南米ペルーの「ナスカ地上絵」を実物大で描くプロジェクトに、兵庫県姫路市の住民団体「夢前ゆめ街道づくり実行委員会」が取り組んでいる。書写山ロープウェイから見下ろせるレンゲ畑が4月には地上絵として浮かび上がる予定で、クラウドファンディング(CF)で応援資金を募っている。(井上 駿)

 実行委員長の衣笠愛之(よしゆき)さん(62)が管理している同市夢前町玉田の農地約8ヘクタールでは、例年2月の姫路城マラソンに合わせて菜の花を栽培していたが、ここ数年は生育が悪かった。このため、緑肥となるレンゲに切り替え、昨年秋に種をまいた。

 以前からこの農地では、田んぼアートとして姫路城などを描いてきた。今回はペルーで実地調査を進める山形大ナスカ研究所とタッグを組み、データ提供を受けた。

 描く地上絵は、クモ(全長65メートル)、ハチドリ(同97メートル)、サル(同60メートル)の3種類。精密に測量し、石灰で下絵を描いている。4月には桃色のレンゲ畑に浮かび上がる実物大の地上絵が楽しめる。

 実行委では、ドローンを使った撮影大会や、レンゲ畑でハチミツの採取などのイベントも計画している。実行委メンバーで県立大大学院生の服部佑亮さん(23)は「あっと驚くような名所になるはずなので、運営資金にぜひ協力を」と呼びかけている。

 CFでは、運営資金として1月末までに200万円を募っている。返礼品として、書写山円教寺の特別御朱印(5千円)▽地上絵のポストカード(3千円)▽白米5キロ(1万円)-などを用意している。

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