魔よけとされるヒイラギと縁起物の昆布を組み合わせた「柊(ひいらぎ)昆布」と呼ばれる節分飾りの準備が、茨城県桜川市真壁町椎尾の椎尾山薬王院で大詰めを迎えている。節分を前に、僧侶やボランティアがヒイラギと昆布を竹筒に挿し、マンリョウの花を添える作業を進めている。
同寺によると、厄よけとされるイワシではなく、縁起物の昆布をヒイラギと一緒に飾ることで、悪い鬼は退散させ、良い鬼は迎え入れるといった願いを込めている。竹林俊充副住職(36)は「祖父の代からあった風習だと聞く。少なくとも80年以上前から続いていると思う」と説明。竹林史典住職(64)は「節分に向けて厄を払い、平穏な1年になるよう祈りを込めた」と話した。
高さ約10~30センチまでの3種類の大きさの柊昆布を約150個用意し、境内に飾るほか、数量限定で販売している。