GG賞4度のチャップマン 最もフィットするのはジャイアンツか

コディ・ベリンジャー、ブレイク・スネル、ジョーダン・モンゴメリーらとともにFA市場に残ったままとなっている大物選手の1人がマット・チャップマンだ。ゴールドグラブ賞4度、プラチナグラブ賞2度という好守に加え、シーズン30本塁打を狙える強打も持ち合わせている三塁手だが、チャップマンをめぐる市場は意外なほどに静かである。最もフィットするチームと考えられているのはジャイアンツ。ほかには、カブス移籍やブルージェイズとの再契約の可能性も取り沙汰されている。

大谷翔平や山本由伸などの大型補強を目指した今オフのジャイアンツだったが、李政厚(イ・ジョンフ)と6年契約を結んだ以外は、FAでジョーダン・ヒックスとトム・マーフィー、トレードでロビー・レイを獲得したのが目立つ程度。今オフもスーパースター獲得は実現しておらず、補強資金を余らせているとみられるため、ベリンジャーの移籍先候補の1つにも挙げられている。昨季18本塁打を放ったJ・D・デービスが今季も正三塁手を務める予定だが、bWAR0.9という数字が示すように、不動のレギュラーと呼べるような存在ではなく、bWAR4.4のチャップマンを獲得できれば大きなアップグレードとなる。

ジャイアンツのファーハン・ザイディ編成本部長は、チャップマンがアスレチックスにドラフト1巡目で指名された2014年に同球団のフロントに在籍していたため、チャップマンのことをよく知っている。また、ボブ・メルビン監督もチャップマンがアスレチックスに在籍していた2017~21年に同球団を率いていたため、チャップマンのことを熟知している。この2人の存在もジャイアンツがチャップマンの移籍先の最有力候補に挙げられる大きな理由となっている。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「カブスはベリンジャーとの再契約を見送った場合、チャップマンの獲得に乗り出す可能性がある」と指摘。カブスは正三塁手が不在(ニック・マドリガルがレギュラー候補)のため、チャップマンはチーム状況にフィットする存在と言える。

また、フェインサンド記者は「ブルージェイズも同様だ」としている。現時点では新戦力のアイザイア・カイナー=ファレファが三塁のレギュラー候補だが、チャップマンと再契約し、カイナー=ファレファをユーティリティとして起用することはチームに大きなメリットをもたらすはずだ。

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