消えないパッティングの“気持ち悪さ” 畑岡奈紗「ストレスがたまる一日」

今週初のバーディ先行だったが…(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 3日目(20日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6608yd(パー72)

畑岡奈紗は2バーディ、3ボギーの「73」とスコアを落とした18ホールを「ホントにストレスのたまる一日でした」と切り捨てる。2番(パー5)で2.5mほどを沈めるバーディ。3日目にして今週初のバーディ先行だったが、7番からの2連続ボギーで後退。12番でもスコアを落とし、反撃となる2個目のバーディは17番(パー3)と時間を要した。

北風が吹いて一気に冷え込んだコンディションで飛距離も出しづらかったショット以上に、「自分のストロークができていない」グリーン上が悩ましい。

「きのうまでも、入っていても、ちょっと気持ち悪い打ち方をして入っていたりもしていた。そういうところがちょっとしっくり来ていないのかな」。連日の「70」とスコアをまとめていた第2ラウンドまで、ひそかに抱えていた違和感が顕在化した形だ。

MLBで殿堂入りも果たしているジョン・スモルツ氏とのラウンド(撮影/田辺安啓(JJ))

特にスライスラインを打てていないことが気になる。「やっぱり、ラインに影響されて振ってしまうというか、ちゃんと自分のアークを描いてストロークできていない」。ラウンド中にストロークを修正しようとする試みは、余計な混乱を招くリスクを伴うため控えたという。じっと耐えた末の冷静な自己分析を最終日につなげる。

5m近い距離を流し込んだ17番のバーディは、上りでほぼ真っすぐのラインだった。「真っすぐでも、ちょっと気持ち悪い感じはあります」と決めても何だかモヤモヤ…。午前7時40分のトップスタートで通算3アンダー15位から上位に迫るためにも、確認を急ぐ。(フロリダ州オーランド/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン