「合唱の神様が僕たちを選んでくれた」仲井真小学校合唱団、2度目の出場で念願の大賞 全琉音楽祭

第69回全琉音楽祭大賞に輝いた那覇市立仲井真小学校合唱団=20日、沖縄市民会館大ホール(古謝克公撮影)

 第69回全琉音楽祭(主催・沖縄タイムス社、県音楽教育研究会)が20日、沖縄市民会館大ホールで開かれ、合唱で「歌声はどこにいくの」を披露した仲井真小学校合唱団が大賞に輝いた。同団は2020年に結成。昨年に続く2度目の出場で念願のグランプリとなった。

 同団は2~6年生までの47人がメンバーで、練習前には校内や地域の清掃活動を約1時間行うのが日課。全日本合唱コンクール全国大会の小学校部門では3年連続金賞を受賞した。

 「歌声はどこにいくの」には世界平和への願いが込められている。各地で戦争や紛争が続く中、平和のメッセージを伝えるため団員が選曲。昨年の音楽祭終了後、約1年かけて練習を重ねてきた。

 副団長の喜屋武慶汰さん(12)は「大賞を受賞できて最高の気分。合唱の神様が僕たちを選んでくれた」と喜んだ。真喜志環那さん(12)は「後輩たちもこのステージを目指してほしい」と託した。

 音楽祭賞は越来小5年2組(学級合唱)、西原中合唱部(合唱)、那覇高吹奏楽部(吹奏楽)が受賞。対馬丸平和杯は美里小6年1組(学級合唱)、宜野湾中3年2組(同)が輝いた。(中部報道部・砂川孫優)

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