大船渡の産金、目指せ日本遺産 市民有志が発起人会

今後の活動について語り合う発起人会メンバー

 岩手県大船渡市の産金関連資源などの日本遺産認定を目指す市民有志は、発起人会を設立した。春までに実行委を立ち上げ、市内2カ所の金山を軸に市民運動を展開。陸前高田市と平泉町など岩手、宮城の6市町で構成する日本遺産「みちのくGOLD浪漫(ろまん)」への追加認定を目指す。

 発起人会には気仙歴史文化研究会(甘竹勝郎会長)、産金遺跡研究会(野村節三会長)、黄金の海・ケセンプロジェクト(新沼英明会長)の市内3団体関係者ら7人が参加。市民運動実行委設立に向け「大船渡市を日本遺産の市(まち)に」をキャッチフレーズに活動する。

 市内には、江戸時代に伊達藩を支えた「気仙四大金山」のうち、今出山、坂本沢の2カ所が存在しており、各団体ともこれまで、地域の産金文化や歴史などを研究、広く発信してきた。

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