サウジは課題だらけ? アル・ナスルDFラポルテが代弁…「実際に不満を抱く選手も多い」

「大きな違いがある」[写真:Getty Images]

欧州の第一線でプレーした選手にとって、サウジアラビアの環境はやはりギャップを感じるもののようだ。

昨年にクリスティアーノ・ロナウドがアル・ナスル入りしてからというもの、欧州で名を上げる選手のなかでサウジアラビア行きが1つのブームに。だが、今冬にはジョーダン・ヘンダーソンがアル・イテファク入りから半年でアヤックスに移籍したほか、アル・イテハドのカリム・ベンゼマにも脱サウジアラビアの可能性が取り沙汰されている。

そうしたなか、昨夏にマンチェスター・シティを離れ、アル・ナスルに移ったスペイン代表DFアイメリク・ラポルテがスペイン『アス』でサウジアラビアでの日々を巡り、インタビューを受けた。

「ヨーロッパと比べると、大きな違いがあるけど、結局はすべて適応できるかだ。楽な環境ではないし、実際のところ、不満を抱く選手も多い。でも、毎日にわたり、話し合いながら少しでも良くなるよう取り組んでいる。彼らにとって、長いキャリアを持つヨーロッパの選手たちを抱えるのは新しいことだしね。まだ慣れていないし、もう少し本格的に慣れていかないといけない」

一方で、サウジアラビアで足りないものも「あらゆる面でだけど、日々の生活においてもそう」と語ると、「自分の経験を基に話しているから、他の選手がどうかはわからない」としつつ、「世話はしてくれるけど、僕的に十分ではないね。ヨーロッパでも給料が高いけど、面倒見も良い」と私見を続けた。

話を聞く限り、ラポルテも退団かと思わせるが、「今のところは考えていない」ときっぱり。ただ、「こんな短期間でがっかりさせられたら、どうしようかとは思う。まだそうではないけど、これから先もこういう状況が続くようなら、そうなるかもしれないね」と話している。

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