今 明かす離脱の真相「The 昭和スタイル」菊池涼介・広島カープ 新春恒例対談 × 天谷宗一郎さん

石田充 アナウンサー
毎年恒例の広島カープ・菊池涼介 選手と 天谷宗一郎 さんとの対談です。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
3年連続、3回目―。タイトルのような表現ですね。

石田充 アナウンサー
そして、(背番号)33番。

田村友里 キャスター
好きですね、数字が。相変わらず…

菊池涼介 × 天谷宗一郎 対談

天谷宗一郎 さん
ちなみにこの対談、2022年から始まっています。3年連続、3回目です。

広島カープ 菊池涼介 選手
もう、いいんじゃない?

天谷さん
いや、いや。見てください、カメラの数。1、2、3、4、5。

菊池選手
多いのよ(笑)

天谷さん
どの角度からも菊池選手を追いますから。

菊池選手
いや、申しわけないですね。

天谷さん
ざっくばらんに話を聞いていけたらと思います。昨シーズンを振り返ってもらいたいんですけれども、出足は非常に好調。5月まで3割キープだったんですが、2番から主に1番を打つようになる、そういうところの難しさはありました?

打順が変動した2023年

1番(94) 2番(2) 3番(2) 4番(3) 5番(1) 6番(2) 8番(4)

菊池選手
スタートは8番。次の試合から1番になって、それこそ2番も入って、4番も入ってっていうのをしましたけども、やっぱり、やり慣れているのは確かに2番なんですよね。今までそういうふうに長くやってきたので。ただ、やっぱり1番に入ったときはやっぱり出塁しなきゃいけないですし。初回であればボールを見ていった方がいいのか、打っていっていいのか。連敗が続いていれば、初球からバン!といってアウトになっても仕方ないしなとか、すごく1番は1番でたいへんなところだなっていうこともあらためて感じたので。

天谷さん
1番を主に打っていたんですけど、どこが一番難しかったですか?

菊池選手
どれも難しいですよ。役割が変わってくると、ぼくは思っているので。最初、調子がいいときはよかったんですけどね、打てなくなったときに何ができるかなって考えると、やっぱり2番バッターの考えになってしまうんですよね。

天谷さん
なるほどね。そこがやっぱり原点であると、そういうところですね。じゃあ、開幕からすごく好調だった秘訣、振り返って、これかなってあります?

菊池選手
もう、やっぱり連敗していたのが、どうにかしなきゃっていうのがスタートですね。それが1つの要因だし、もう必死にやったシーズンでしたね。

天谷さん
必死といえば4月4日。これでわかります?

菊池選手
はい。

天谷さん
ああ、やっぱりわかりますか。けっこう印象に残っているプレーですか?

4月4日 1試合に3つのヘッドスライディング

菊池選手
(印象に)残っているというか、本当になんとかしたいっていう気持ちがもう、なんかそうなってしまったというか。別にヘッド(スライディング)したからどうとかっていうわけじゃないんですけど、もう1つでもいいから前の塁を奪いたいっていうのがあって。

天谷さん
(気持ちが)すごく出ていたんですね。昨年の契約更改のときにも、「 “がむしゃら” というのが自分のスタイル」だっていうところから、そこにつながっているわけですよね。

菊池選手
本当に走り抜けてきたと思います。

天谷さん
ただ、故障の原因になったのもヘッドスライディング…

菊池選手
ではないんですね、離脱は。

天谷さん
おや?

菊池選手
バッティングでやってしまったので、“わき腹” は。

天谷さん
あれ、“(左)手” の負傷は?

菊池選手
手は、後ですね。先にわき腹をやってしまって、そのあと、ヘッドスライディングで(手を)ついてしまいましたけども…

天谷さん
バッティングのわき腹っていう情報を初めて聞いたんですけど。

菊池選手
わき腹はめちゃくちゃ痛かったですけどね。

天谷さん
そうなんですか、(登録)抹消の原因の1つは、わき腹?

菊池選手
こっち(左手の負傷)なんですけど、最後は。わき腹はなんとか(耐えながら出場)…何試合だろう、5試合ぐらい抜けたりしたのかなあ(7月16日のDeNA戦後、8試合出場せず)。

天谷さん
わき腹を痛めた選手ってすぐに戻ってこれない。もう気合と根性?

菊池選手
そうなんです。“The 昭和スタイル” (笑)

天谷さん
そこも変わらずに?

菊池選手
そうです。この指っていうのは、もうどうしようもなくて、ボールが捕れなかったんですよ。捕球ができない。捕球をやわらげることができても、ゲッツーとか送球がとれなかったので、練習でもう。なので「ちょっと申しわけないです」と。

天谷さん
“The 昭和(スタイル)” の菊池選手がそこまで言うってことは、「もう察してください」としか言いようがないと。

◇ ◇ ◇

石田充 アナウンサー
今回の深い話、まだ来週も続きます。菊池選手は、自主トレでもお手本になりながら後輩にいろんなものを伝えていますけど、やっぱりその “昭和的な” 、我慢しながらでもチームのために貢献するという…

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
本当に今のカープ、“教科書” と言える選手がたくさんいるなって感じます。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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