夏の猛暑で成長遅れたが…暖冬で「おいしいイチゴがたくさん」 イチゴ狩りシーズン少し遅れてスタート 静岡市駿河区 

栗田麻理アナウンサー(15日):「イチゴ狩りシーズンが始まりました。静岡市駿河区にある久能地区です。久能地区といえば石垣イチゴですよね。こちらのハウスにも真っ赤に色づいたイチゴがたくさん実っています」

暖冬の影響は

静岡市駿河区にあるイチゴ農園。12月からイチゴ狩りが始まっています。「暖冬」の影響はどのような形で表れているのでしょうか?

川島真由美さん(いちご狩りパーク久能屋)
Q.この冬は暖冬と言われているが、どうですか?
A.「暖冬のおかげで、いますごくおいしい実がたくさんなっている」

Q.イチゴにとっては暖かい方がいい?
A.「そうですね。やっぱりたくさんなるし、おいしいイチゴがなると思う」

イチゴが実り出す冬は、寒過ぎると実が赤く色づくのに時間がかかってしまうため、暖かい方がよく育つといいます。つまり、暖冬によって今、どんどん実が育ってきているということです。

夏の猛暑でイチゴ狩りは2週間遅れ

ただ、苗を植え始める夏の時期は、暑すぎると成長に影響が出てしまうため、去年の猛暑は大変だったそうです。

川島真由美さん
Q.夏は暑かったが、イチゴの影響はどうだった?
A.「9月にイチゴを植える時期になるが、その時期に暑さが続いたので、苗の成長が遅くなったりして大変だった」

Q.暑さによって苗がどうなってしまう?
A.「苗の成長が遅くなってしまったり、苗があまり増えなかったりした」

結果的に、例年は12月から始めていたイチゴ狩りも、猛暑の影響で2週間ほど開始が遅くなったそうです。ただ、今年に入ると「暖冬」が影響して、おいしいイチゴが実りました。川島さんによると、おいしいイチゴの見分け方があるそうです。

川島真由美さん
「真っ赤なおいしそうなイチゴを選んでもらいたいが、ヘタが反っているものが、完熟な証」

栗田アナ:「これとか特にですね」
川島さん:「はい、もうばっちりです」
栗田アナ:「本当にピンと伸びている」

現在、イチゴ狩りをすることができるのは「章姫」。静岡が誇る、甘味が特徴の品種です。

栗田アナ、イチゴを試食して…。

栗田アナ:「真っ赤に色づいていますね。後ろから食べるか、先端から食べるかで迷いますよね」

川島さん:「上まで真っ赤なので、どこ食べてもおいしいはずです」

栗田アナ:「柔らかい。口の中でとろけるってこういう感じなんだって思います。本当に甘いです」

川島さん:「口の中いっぱいに幸せが広がりますよね、
栗田アナ:「このほどよい甘さなら、何個でもいけちゃいますね」

イチゴ狩りに訪れる人は、2月~3月になると多くなってくるそうですが、今がまさにイチゴがおいしくなっているタイミングだということです。

いちご狩りパーク久能屋では、収穫したイチゴの販売も行っていて、章姫の他にも、白さや丸みが特徴の天使のイチゴ「エンジェルエイト」が一緒に入ったイチゴも販売しています。

またカフェではイチゴの大福や贅沢にイチゴが乗ったパフェなどを堪能することができます(石垣いちご餅330円税込み、いちごパフェLサイズ800円税込み)。

暖冬が「良い影響」をもたらしたイチゴ狩り。いちご狩りパーク久能屋では、5月末まで楽しめるということです。

川島真由美さん:「とてもおいしい章姫のイチゴが全国の皆さんに食べていただけるのが楽しみ。「もうこのハウス全部食べつくしちゃったよ」という連絡を待っているので、たくさん食べてください」

(1月17日放送)

© 静岡朝日テレビ