拉致「国民試す人権問題」 高松で集会、被害家族訴え

高松市で開かれた北朝鮮による拉致問題を考える集会。中央は吉見美保さん=21日午後

 北朝鮮による拉致問題を考える集会が21日、高松市で開かれた。横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟で、拉致被害者家族会代表の拓也さん(55)が講演し、「私たち国民一人一人が試されている重要な人権問題だ。『自分ごと』と考えてほしい」と訴えた。

 集会は政府や香川県などが主催し、池田豊人県知事や議員ら約600人が参加した。超党派の「拉致救出議員連盟」の古屋圭司会長は「拉致を許さないという世論を風化させれば、北朝鮮の狙い通りだ」と演説した。

 1985年に神戸市で失踪し、拉致の疑いが否定できない秋田美輪さん=失踪当時(21)=の姉吉見美保さん(63)も出席した。

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