沖縄県の嘉手納署(東江善平署長)は12月28日、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、ファミリーマート読谷トリイステーション前店の佐渡山瑠乃さん(28)=うるま市=に感謝状を贈った。10月にも他店舗で架空料金詐欺の被害を防ぎ、2度目の表彰となった佐渡山さん。「前回の経験があったから防ぐことができた。お客さんが被害に遭わなくて良かった」と受賞を喜んだ。(社会部・玉那覇長輝)
佐渡山さんは昨年12月14日、来店した40代の女性客が30万円分の電子マネーを購入しようとしたところを不審に思い、使い道などを尋ねた。
他店舗で詐欺を未然に防いだことを伝えると、女性客が「私も裁判所などから同じような説明を受けた」と話したため、警察に相談した。
同署によると、女性客には、通信会社の社員や裁判所の職員を名乗る者から「サイトの未払いがある」とうその電話があった。
いろいろなお客さんと交流できることがコンビニで働く楽しさの一つだという佐渡山さん。「今後もお客さん一人一人に気を配り、詐欺に遭わせないように注意していきたい」と話した。
東江署長は、県内全域で特殊詐欺の被害が増加していることに触れ「適切な判断と助言で被害を防ぎ、大変感謝している。被害防止のため、今後もお客さんを気にかけてほしい」と話した。
(写図説明)特殊詐欺を未然に防ぎ、嘉手納署の東江善平署長(右)から感謝状を受け取るファミリーマート読谷トリイステーション前店の佐渡山瑠乃さん(中央)=12月28日、嘉手納署