能登被災者の苦悩を代弁 現地で活動した岩手県の団体が報告会

石川県穴水町の避難所で炊き出し準備をするスタッフら=12日(SAVE IWATE提供)

 能登半島地震被災地を支援するため石川県に入った盛岡市の復興支援団体SAVE IWATE(寺井良夫理事長)、大槌町のジビエ食肉加工業MOMIJI(兼沢幸男代表取締役)は20日、岩手県でそれぞれ活動報告会を開いた。北陸の寒さに耐え避難生活を送る被災者の苦悩を代弁し、東日本大震災の経験を踏まえた生きがいづくりといった支援の在り方を提言した。

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 SAVE IWATEは盛岡市内丸の県公会堂で開いた。石川県珠洲(すず)市などの避難所4カ所で11~18日、6回にわたり計570食をふるまった炊き出し支援をスタッフら6人が振り返った。

 避難所生活の課題について▽感染症対策が不十分▽食事が炭水化物に偏りがち▽自主運営のため疲労がたまっている―とし、清潔なトイレと入浴設備の提供、支援のスキルがある人材派遣などの必要性を訴えた。

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