アトレティコがモロッコの逸材MF確保へ? ヘンクの若き10番

ヘンクの若き10番エル・カンヌス[写真:Getty Images]

アトレティコ・マドリーが、ヘンクのモロッコ代表MFビラル・エル・カンヌス(19)の獲得レースをリードしているようだ。スペイン『マルカ』など国内外のメディアが報じている。

直近のレアル・マドリー戦でU-21スペイン代表MFパブロ・バリオスが戦列に復帰したものの、中盤の選手層に問題を抱えるアトレティコ。とりわけ、中盤の配球役としてフル稼働するスペイン代表MFコケの負担は大きい。

そういったなか、クラブはその負担を減らしつつ、将来に向けた補強としてヘンクの逸材MFの獲得に近づいているようだ。

報道によると、アトレティコは以前にトッテナムやリバプールからの関心も伝えられたエル・カンヌスの獲得レースをリードしており、5年契約での加入に近づいているようだ。

モロッコにルーツを持ちベルギーで生まれ育ったエル・カンヌスは、アンデルレヒトのアカデミーを経て2019年にヘンクのユースチームに加入。2022年5月に行われたKVメヘレン戦でファーストチームデビューを飾ると、ここまで公式戦76試合に出場。背番号10を託された今シーズンは公式戦34試合3ゴール5アシストと19歳ながらチームの主力としてフル稼働中だ。

また、U-18チームまでは生まれ故郷のベルギーの世代別代表でプレーしていたが、2022年12月に両親の母国であるモロッコのA代表を選択。現在はアフリカ・ネーションズカップに参戦している。

180cmの痩身のMFは攻撃的MFやインサイドハーフ、セントラルMFを主戦場とするプレーメイカータイプで、エレガントなボールタッチ、優れた戦術眼、キック精度を活かした展開力、パスセンスが最大の特長だ。

ディエゴ・シメオネ監督の求める守備強度、献身性の部分では適応に時間を要する可能性は高いが、同じくハードワークが求められるモロッコ代表でもプレーしており、将来的にコルチョネロスの司令塔として活躍できる可能性は十分にあるはずだ。

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