【台湾】百貨店業の23年売上高、4千億元超え[商業]

百貨店や商業施設の台湾業界団体、中華民国百貨零售企業協会の徐雪芳理事長によると、2023年の業界全体の売上高は4,000億台湾元(約1兆8,870億円)を超え、過去最高だった。中央通信社が伝えた。

同協会は17日、会員大会を開催。百貨店大手、遠東百貨(ファーイースタン・デパートメントストアズ)の総経理を務める徐氏は、23年の百貨店業界は業況、消費者の購入意欲ともに活況だったと振り返った。

遠東百貨は23年12月、600億元に設定していた23年通年の売上高目標を前倒しで達成したと明らかにしている。22年に続き過去最高額を更新し、24年は3年連続での更新を目指す方針を示している。

台湾政府系シンクタンク、商業発展研究院(商研院)の商業発展策略研究所の朱浩所長は、23年の百貨店業界はリベンジ消費が顕著に見られたものの、夏休みシーズンの7、8月は海外旅行をする台湾人の増加を背景に、域内の多くの主要商業圏で客足が鈍ったと指摘。百貨店業界は春節(旧正月、今年は2月10日)連休中の消費動向を注視していると説明した。

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