後半4発のリバプールが難敵撃破でPL3連勝での首位固め! ヌニェス&ジョタが共に2ゴール【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第21節、ボーンマスvsリバプールが21日にヴァイタリティ・スタジアムで行われ、アウェイのリバプールが0-4で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航は代表招集中のため欠場となった。

年末年始にかけて公式戦4連勝と絶好調の首位リバプールは、リーグ戦8試合ぶりの敗戦からのバウンスバックを図る12位のボーンマスと対戦した。

元日開催となった前節のニューカッスルに快勝したクロップのチームは、直近の10日に行われたEFLカップ(カラバオカップ)準決勝1stレグのフルアム戦にも2-1と先勝。その試合から約10日間の小休止を経て臨んだこの一戦では先発2人を変更。GKをアリソンに戻したほか、グラフェンベルフに代えてヌニェスを起用。3トップは右からルイス・ディアス、ジョタ、ヌニェスという並びとなった。

共に休養十分でハイインテンシティの攻防を見せる一方、やや試合勘の欠如によって勝負所の精度、連携の質を欠く場面が目立つ入りに。

以降は後方からボールを動かしながら相手のプレスをいなすリバプールがボールの主導権を掌握。ただ、流れの中ではボーンマスのコンパクトな守備を前に崩し切るには至らず。マク・アリスター、ヌニェス、ディアスとミドルレンジからシュートを放つに留まる。

一方のボーンマスは守備に重きを置きつつ、クライファートやシニステラのスピードを活かしたカウンターでチャンスを窺う。幾度かポケットを取ってのクロスやリバプール同様にミドルシュートでフィニッシュまで持ち込んだが、こちらもGKアリソンを脅かすような仕掛けには至らなかった。

球際の攻防こそ見応えはあったものの、互いに決定機らしい決定機を作れぬまま試合はゴールレスで折り返す。そのため、後半も堅い展開が予想されたが、ハーフタイムの修正によって攻撃の鋭さを増したアウェイチームが開始早々にゴールをこじ開けた。

49分、ハーフウェイライン付近の右サイドからコナテが斜めに入れたフィードを中央のカーティス・ジョーンズが胸トラップで収めてすかさず右のジョタに繋ぐと、ジョタがワンタッチでボックス中央のスペースへ流したところに反応したヌニェスが冷静にGKとの一対一を制した。

後半に入って3トップの立ち位置を変更した上、パススピード、動きの量を増やして躍動感を見せるリバプール。アタッキングサードでも前半にほぼ見られなかった小気味いいコンビネーションが生まれ始めると、セットプレーの流れからブラッドリーが強烈なミドルシュートで初ゴールに迫る。だが、ここはGKネトのビッグセーブに阻まれた。

後半は完全にアウェイチームペースで進むなか、互いに比較的早いタイミングで交代カードを切っていくと、一連の交代策が嵌ったのはリバプール。

64分にディアス、エリオットを下げてガクポ、グラフェンベルフを同時投入したリバプールは70分、最前線で浮き球を競ったヌニェスがうまく潰れると、こぼれを引き取ったガクポのスルーパスに抜け出したジョタがボックス右から正確なシュートをニア下に突き刺した。

これで勝利に大きく近づいたリバプールは、リスクを冒して前に出てきたホームチームの攻撃を受け止めながらカウンターでさらなるゴールを目指す。そして、80分には右サイドでヌニェスのクロスを回収したブラッドリーが冷静にボックス内でフリーのジョタに横パスを送ると、最初のダイレクトシュートはミートし損なったものの、そのこぼれを滑り込みながら右足で巻き込む技ありのシュートをゴール左隅に突き刺した。

その後、カーティス・ジョーンズが筋肉系のトラブルで負傷交代するアクシデントに見舞われるも、ベックにプレミアデビューさせるなど余裕を持った采配で試合をクローズにかかるリバプール。ボーンマスDFアーロンズの負傷によって数的優位で戦った後半最終盤の攻防ではジョー・ゴメスの正確なクロスに反応したヌニェスがトドメの4点目まで奪取した。

攻めあぐねた前半から一転して後半に4ゴールを叩き込み地力を示したリバプールは、難敵チェリーズを敵地で粉砕し、リーグ3連勝での首位固めに成功した。

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