【初心者もわかるホンダ レブルの系譜】アメリカンなかぶき者はとっつきやすい「反逆者」!

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●文:[クリエイターチャンネル] 88サイクルズ@てんちょー

【Vtuber:てんちょー】こんちわー! Virtual Motoshop 「88サイクルズ」のてんちょーです! バーチャル世界のバイク屋として主にYoutubeにてバイク小噺・バイク動画を通じてバイクの面白さを撒き散らす活動をしています。現在の愛車はカワサキZ900RS。めっちゃ乗りやすい9台目の愛車です。ただいま10台目も物色中…。みなさんにバイクの面白さを伝えるために今日もバイクについて荒ぶって参ります!!

令和のかぶき者レブルシリーズ

かぶき者…といえば、戦国末期から江戸初期にかけて、派手な服装で世間の常識や秩序への反逆精神を貫いた伊達な集団のこと。令和の世で乱暴狼藉なんてもってのほかだけど、その反逆精神を忘れないためのバイクならあります! それがホンダのレブルシリーズだぜ!

言わずと知れたホンダのアメリカンクルーザー。いわゆるボバー系カスタムスタイルのお洒落なバイクです。特に250㏄が爆売れしてるので、今回は250㏄の歴史を中心にレブルシリーズ全体をご紹介していきます!

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初代レブルとその源流になったホンダのアメリカンクルーザーたち

実はホンダにはかつて大文字の「REBEL」というバイクが存在しました。その誕生の流れから追っていくと現在のレブルのコンセプトがよく理解できるんです。

まずホンダの250㏄アメリカンクルーザーとして1980年に登場するのがCM250Tです。現代の基準から見るとネイキッド寄りだけど、当時はハンドルやシートの形状でアメリカンスタイルを演出していたんだね。

ドリームC70から続く250㏄スポーツが1977年にHAWK CB250Tとして刷新されて、その3年後に登場したのがこのバイクです。エンジンはHAWKそのままで走りもイケイケ!

そしてわずか1年後の1981年に続いて登場したのが、250T MASTERと250T LA CUSTOM。

空冷4ストローク並列2気筒233㏄のエンジンを搭載する新設計のアメリカンクルーザーでした。ちなみにMASTERとLA CUSTOMはホイールとブレーキに違いがあり、さらに翌年にはベルトドライブ化したMASTER S・Dも登場してます。名前がいちいちお洒落で雰囲気あるよね!

そして1985年にいよいよREBELが登場!

車名の「REBEL」というのは「反逆」という意味です。かぶいてるぜ! ちなみに北米ではCMX250という名前で販売されました。

250T MASTER/LACUSTOMから引き継いだ空冷4ストローク並列2気筒233㏄のエンジンを搭載しており、コンパクトクルーザーという方向性はそのまま。このエンジンは低中速からフラットなトルク特性で扱いやすく、取り回しやすい車体の大きさも相まって人気車種となります。

スタイリングは70年代のギラギラしたチョッパーカスタムの雰囲気があるよね。ティアドロップタンクが美しいぜ! このスタイリングは88年のモデルチェンジでフラットバーハンドルの仕様も追加されて、94年モデルからはマフラーが右側2本出しになるなど時代に合わせて小変更が加えられました。

モデルライフの後半である1994年には第二次アメリカンブームの中、V-TWIN MAGNAが登場してアメリカンクルーザーの売れ線はそちらに移っていくことになります。

そしてREBELは排ガス規制による影響で日本では1998年に生産終了となります。…しかし、アメリカ市場ではその後も生産が続けられていて、新型にバトンタッチする2016年まで生き残っていました! アメリカは今では排ガス規制が緩いマイペースな国なんだよね。アメリカでREBELは教習車に使われていたりもしたんだとか。

さて、残念ながら国内ではラインナップから消えたレブル。その胎動は十数年後まで待つことになります。

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