あなたが住む地域は大丈夫?2024年度から大きく変わる「水災保険」のポイントを解説

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。1月13日(土)の放送では、防災システム研究所所長で防災危機管理アドバザーの山村武彦(やまむら・たけひこ)さんに「水災保険」について伺いました。

※写真はイメージです

今年のはじめに確認してもらいたい保険が、2024年度から大きく変わる「水災保険」についてです。

水災保険について、山村さんは、「今までは全部一律で保険料が決まっていたんですけれども、今後は『1等地』から『5等地』までの5段階の等級に細分化されます。特に水害の危険が高いのが5等地にあてられ、保険料が(最も安い1等地に比べて)約1.5倍になる可能性もあります。ですから、今のうちに危険度の高いところに住む方は、保険料の見直しや更新をしておいたほうが良いかもしれません」と解説します。

床上浸水や家が流されてしまったときの水害に対応する水災保険は、火災や落雷の被害を補償する火災保険と一緒に契約します。なお、日本全体の火災保険の契約数は約2,000万件で、そのうち水災保険の付帯率は約65%にのぼっています。

5等地に当てはまる地域について、山村さんは「東京周辺ですと、例えば葛飾区、荒川区、江戸川区周辺の地域は5等地に指定されます。とはいえ、山間地だけではなく、都市部の一部も(5等地に)入っているので、あなたの住んでいる地域が何等地なのかを確認して、早めに(水災保険に)加入したほうが良い場合もあります」と話します。

「損害保険料率算出機構」で検索すると、あなたの住んでいる町が、どのグループに分類されているかが分かります。また、この水災保険は、河川の氾濫だけでなく内水氾濫も保障に入ります。

最後に山村さんは、保険の重要性について、「水災保険に加入していたとしても、水災保障に特約をつけていない場合があるので、お見舞金だけになってしまう可能性があります。また、地震保険、火災保険、自動車保険で車両保険に入っていないと、内水氾濫で車が浸水しても保険料がもらえない可能性もあります。そうした点も踏まえて、自分の家の保険がどうなっているのかを確認しておきましょう」と話していました。

災害に備えてあらためて保険の確認をしておきましょう。

<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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