岩手県産アカマツで賃貸住宅 大東建託、一関に1月末完成

県産アカマツを使ったツーバイフォー工法の賃貸住宅イメージ(大東建託提供)

 賃貸住宅建設大手の大東建託(東京、竹内啓社長)が、岩手県産アカマツを使った賃貸集合住宅の建設を進めている。今月末に一関市萩荘に完成予定で、耐震性に優れたツーバイフォー工法(枠組壁工法)に用いられるのは珍しい。本県は日本一のアカマツ産地だが、節が多い特性から住宅用資材としての活用は十分に進んでおらず、新たな用途として期待が高まる。

 賃貸住宅は2階建て6世帯(延べ床面積344.13平方メートル)と同8世帯(同457.70平方メートル)の2棟14戸で、2023年7月下旬に本体着工。屋根や床、壁合板などにアカマツを使用し、他の構造部分では県産スギも取り入れ、県産材100%の住宅となる。

 同社は、ツーバイフォー工法の賃貸集合住宅で全国トップシェア。輸入材の利用が多かったが、気候変動抑止に向けた森林保全や地域林業の支援などを目的に十数年前から国産材の活用に力を入れている。

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