「壊れてます」LINEで教えて 道路や公園遊具の損傷、手軽に通報 写真や位置情報で詳細把握、業務効率化に

和光市役所=埼玉県和光市広沢

 埼玉県和光市は市民らが無料通信アプリ「LINE(ライン)」を利用して、市内の道路や公園の遊具などの損傷を通報できるシステムを導入し、運用している。

 市の窓口や電話、メールなどの届け出より、24時間対応で現場の状況や位置情報が正確にわかり、電話などの問い合わせを減少させ、業務の効率化を図るのが狙い。

 市によると、LINEによる道路や公園などの損傷に対する通報システムは県内では川越市と入間市、戸田市、川島町の4自治体が導入しているという。

 市の2022年度の道路陥没や側溝、公園遊具の破損などの通報は、道路約千件、公園約230件だった。このうち、電話での問い合わせは道路は半数以上、公園は約7割を占めている。

 市は20年度から市公式LINEアカウントを導入、証明書類など行政手続きのオンライン化を進めている。こうした中、LINEの場合は現場の写真やグーグルマップの位置情報が届けられ、詳細で正確な内容を把握できることなどから、同通報システムを整備した。

© 株式会社埼玉新聞社