人質奪還へ「軍事的圧力が必要」 イスラエル、戦闘終結を拒否

閣議で発言するイスラエルのネタニヤフ首相=7日、テルアビブ(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は21日の声明で、パレスチナ自治区ガザでの戦闘に関し、人質解放と引き換えに戦争終結やガザからの撤退を求めるイスラム組織ハマスの要求を拒否すると表明した。「人質奪還の実現には軍事的圧力が必要だ」と述べ、戦闘を継続する考えを示した。

 ハマスは依然、100人以上の人質を拘束しているとされる。人質の家族らからは解放が進まないことに不満の声が上がっている。

 ネタニヤフ氏は、ハマスの要求を受け入れれば「イスラエルの安全保障に致命的な打撃」となると指摘し「ガザを非武装化しなければならない」と訴えた。

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