与一もおるぞ!歴史で活性化せよ「どうする大田原」

 歴史や文化財から地域の活性化を考えるシンポジウムが21日、大田原市で開かれました。

 大田原市では2020年に文化財をまちづくりや観光に役立てる文化財保存活用地域計画が文化庁に認定されました。さらに来年は市制施行70周年を迎えることから歴史や文化財を活用したまちづくりを模索しています。

 「どうする大田原」と題して開かれたシンポジウムには100人以上の市民が集まりました。基調講演を行ったのは、那須与一伝承館の学芸員、重藤智彬さんです。

 32歳、広島県出身の重藤さんは与一も着ていたという直垂姿で登場。ビジュアルと若さに加え、講演では大田原に移り住んできたという「外からの視点」を交えて、この地域のヒーロー那須与一が地元で知られていないと指摘します。

 重藤学芸員は「与一が扇の的に臨むときのように『まずはやってみる、当たってくだけろ』の精神=与一からのメッセージを活かすべきだ」と呼びかけました。その上で「地域活性化は那須与一であってもひとりでは成し遂げられない」と地域全体での取り組みが必要だと述べました。

 シンポジウムの最後には、地元を盛り上げる与一太鼓の勇壮な演奏が披露されました。

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