能登地震の避難者にジム・プール・温浴施設を無料開放 那覇市のスポーツクラブ「気を休めてほしい」 

 那覇市具志のスポーツクラブ「スカイウェルネススポーツ」は20日までに、能登半島地震で被災し、沖縄県内へ避難を余儀なくされた人を対象に、施設を無料開放すると発表した。クラブを運営する那覇空港ゴルフ練習場の當山武彦社長は「少しでも気を休めてもらいたい」と話している。(社会部・島袋晋作)

 ジムやプール、温浴施設を開放し、月会費を無料にする。30人を上限に3月末まで受け入れる予定だが、その後は状況に応じて支援策を検討する予定。

 當山社長は赤十字の救急法指導員の資格を持つ。仕事の都合もあって被災地で支援した経験はないが、震度5強を観測した富山県射水市に住む知人から地震の影響をじかに聞き、「沖縄にいてできることはないか」と考えたという。

 地震の直後にはクラブの入り口に義援金の募金箱を設置。その後、県が被災者の受け入れ方針を決めたことを受け、施設の無料開放を決めた。當山社長は「体を動かすことで気が紛れるかもしれない。温浴施設もあるので、疲れを癒やしてほしい」と呼びかけた。

義援金の募金箱設置や施設の無料開放などの支援策を打ち出す那覇空港ゴルフ練習場の當山武彦社長(左)とスポーツクラブ「スカイウェルネススポーツ」のスタッフら=20日、那覇市具志の同クラブ

© 株式会社沖縄タイムス社