“新聞紙があればスリッパに” 身近なもので災害に備える 知っておきたい 手作り防災グッズ

地震など、いざというときに役立つ「手作り防災グッズ」を紹介します。

新潟県にある、おぢや震災ミュージアム「そなえ館」は、新潟県中越地震の被災体験がきっかけで、2011年に設立されました。

「そなえ館」 新保海 さん
「当施設は、2004年に発生した新潟県中越大震災の被災の体験から得た教訓を、次世代、次の被災地へと受け継ぐための備えを一緒に学び、考える施設となっております。体験コーナーもございまして、防災グッズも簡単に作ることができます」

震度6強の地震が体験できるコーナーのほか防災工作教室もあります。そなえ館の防災工作体験に習ってみました。

RCCウェザーセンター 近藤志保 気象予報士
「身近なもので、手軽な防災グッズをつくっていきます」

●手作り防災グッズその1「新聞紙のスリッパ」
まずは新聞紙で簡単に作れるスリッパです。新聞紙2枚分をたたみ、上部分を半分に…そして、さらに折り込みます。これを裏返して3分の1のサイズにします。左右を挟み込むようにすると…これで、ほぼ形ができます。ここで、同じ大きさの新聞紙や段ボールなどを入れると強度が増します。最後に、つま先部分を折り込んで完成です。わずか数分でできました。かかと部分を輪ゴムでしばって大きさを調整すると、歩きやすいですね。

近藤志保 気象予報士
「新聞紙を重ねていますので、ガラスが飛び散ったときなど、かなり簡易的なスリッパとしては有効だと思います」

●手作り防災グッズその2「キッチンペーパーでマスク」
続いてキッチンペーパーでつくるマスクです。
キッチンペーパー1枚と輪ゴム4つ、それにホッチキスがあれば簡単にできます。キッチンペーパーを蛇腹に折ります。輪ゴムをふたつずつつなげたものを2個作り、キッチンペーパーの両端にホッチキスでとめて完成です。

●手作り防災グッズその3「寒さをしのぐ防寒着」
次は、能登半島地震でも課題となった寒さ対策です。袋の入れ口とは逆側に、首と腕を通す穴を作ります。ゴミ袋をふたつにたたんで、切りとると…簡単に、防寒着が完成します。

近藤志保 気象予報士
「ビニール袋は薄いんですが、風を通しませんので、上着の下に1枚着るだけで、かなり防寒になると思います」

●手作り防災グッズその4「簡単ヘルメット」
最後は、頭を守るヘルメットです。調理用のボールの中にタオルを入れます。手ぬぐいなどでくるんでかぶれば完成です。

新保海 さん
「物がない時は、簡単な身近にあるもので簡単に作ることができるので、発想力とか想像力をかすればなんでも作れるかなと思います」

近藤志保 気象予報士
「これで頭も守れますし、寒さや足元も簡易的に守ることができます」

この機会に、災害が起きたら身近にあるもので何が作れるのか、想像して試してみるのもいいかもしれません。

「おぢや震災ミュージアムそなえ館」
新潟県小千谷市上ノ山4-4-2 (0258)89ー7480

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