未来につなげようとする津島の人々の言葉 故郷を思う調べ 「津島 -福島は語る・第二章-」予告

2024年3月2日より劇場公開される、2011年3月に起こった福島第一原発の事故によって「帰還困難区域」に指定された津島を舞台としたドキュメンタリー映画「津島 -福島は語る・第二章-」の、予告編が公開された。

予告編では、住民たちがいなくなった山村の美しい自然とともに、故郷の津島」について涙ながらに語る元住民たちの姿が映し出される。長年暮らしてきた故郷を離れることの意味や、豊かな自然や古くから伝わる伝統芸能、地域コミュニティのつながりといった、原発事故に多くのものが半永久的に失われてしまった事実が浮かび上がる。そんな故郷の姿を未来につなげようとする津島の人々の言葉と、福島在住で自身も原発事故の被害者でもある武藤類子が故郷を思い作詞し、李政美が作曲・歌唱する「ああ福島」の調べも聞くことができる。

「津島 -福島は語る・第二章-」は、貧しかった開拓時代の記憶や地域コミュニティとともにあった暮らし、受け継がれてきた伝統文化、今は亡き家族との思い出など、故郷を離れて10年以上が経過した今も心の中に津島での日々がある人々の記憶と感情を、「100年は帰れない」と言われた故郷・津島の歴史とともに映像化したドキュメンタリー。「福島は語る」の土井敏邦が監督を担当し、総勢18名による、全9章3時間を超える語りが収められている。

【作品情報】
津島 -福島は語る・第二章-
2024年3月2日(土)より K’s cinema ほか 全国順次公開
配給:リガード
© 2023 DOI Toshikuni

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